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March 25, 2007

プレッシャーと克己とは・・・・女子世界フィギアスケート選手権を見て・・・

女子世界フィギアスケートフィギア選手権をみて・・・己に克てる人だけが勝ち組だと思いました・・・

先ずは、安藤美姫、浅田真央両選手、金・銀メダル、おめでとうございます・・・・

今回、所謂プレッシャーとは何か、また、己に克つ=克己とは何かを考えさせられました・・・・

一般的には、プレッシャーとは、回りの期待に応えるための重圧と規定されているが、これは、認知の仕方として、この期待の大きさは二つの側面を持っており、重圧という側面と、それだけ応援してくれているという側面を持っている・・・・・

皆が応援してくれている、つまり、応援してくれているファンのエネルギーを、自分の実力を超えた重圧として捉えるか、または、ファンの為にも勝ちたいというエネルギーを内面化して捉えることが出来るか・・・・この認知能力の問題といいえるでしょう・・・・・

しかし、単純に認知だけの問題ではない・・・・つまり、意識下の認知の前に、無意識の中で、負けたときの恐怖感に支配されるか、または、実力を出し切った時の幸福感が支配するか・・・・つまり、基本的には、人間はこの潜在意識に支配される・・・・

正確に言うと、この時に、自分に暗示をかけることで、たとえ、無意識のうちに恐怖感に支配されていても、幸福感の支配へトランスするということも可能である・・・・・

実際のところ、人間の本質より捉えると、恐怖感のほうがより大きく捉えるように脳は出来ており、むしろ、恐怖感を全く感じないというのは、不自然である・・・・だから、多数の人がプレッシャーに負けてしまうのである・・・・

安藤美姫さんとフリーでは素晴らしい演技をした浅田真央ちゃんの二人を見ていると、明らかにこのプレッシャーの乗り越え方である克己に違いがあると感じている・・・・

安藤美姫は、外見は非常に落ち着いて見えたが、この冷静さは、トリノオリンピックの後に、スケートを辞めようとまで思うほどのダメージを受け、更に、肩を痛めて途中棄権したくなる状況に追い込まれても、コーチより、“Go”といわれて、途中棄権をせずに戦った経験をも今シーズンに経験している・・・・・

そして、本人も言っていたが、トリノオリンピックの後に、ファンよりの暖かい応援を受けて、ファンの応援、そして、家族・友人の応援、コーチの支援が自分の中でプラスのエネルギーになる、つまり、重圧ということだけでなく、応援があるから強く成れるという体感をしてきている・・・・

その結果、自分でも褒めてあげたいぐらいの十分な練習を積んできたという確信から来る自負を持っている・・・自負というよりは、自分の実力を出すというほうが正しいであろう・・・・・そして、二度とトリノオリンピックの後の様な、惨めな恐怖感には浸りたくないという気持ちが強かったと感じている・・・・・

つまり、潜在意識の中で、トリノオリンピックの思いという恐怖が、今回の重圧の恐怖を打ち消している。そして、応援してくれた人たちの気持ちにこたえる、また、答えられたらどれだけ素晴らしいだろうとのイメージを完全に描ききっていた・・・・

人間は、この様なポジティブなイメージを描くだけで、心のエネルギーが増大することが既に確認されている・・・・・

一言でいえば今までの経験を生かしたといえるが、経験を生かすとは、ここで説明したとおりのことなのである・・・・・安藤美姫、本人も自戒しているが、トリノの前は自分で自分に対して言い訳をつくり、重圧から逃げたことが、如何に大きな後悔を生んだかを体得していた・・・・・

浅田真央は、インタビューで、昨日は200点以上出して優勝しますと言ってしまったから頑張ないといけないと思っていた・・・といっていた・・・確かに今までの真央ちゃんの発言を見ていると強気な発言が多いと言いえるだろう・・・・

真央ちゃんは、若いけど非常にプライド強い、しかし、この自分のプライドの強さ、負けず嫌いを逆に利用する“有言実行”の方策を身につけている・・・コーチが“真央は非常にスマートだ”と何度も言っていたが、まさに、自分を知り自分をコントロールする術を身につけた賢明な子である・・・・

元々は姉に刺激されスケートを始め、昔はお姉ちゃんに負けるのが一番悔しいと言っていたのを覚えているが、前日のショートの失敗後、姉は元気付けようとしても、姉妹なのにその後話す時間がなかったと姉が言っていた・・・演技前の表情が何度もカメラで捕らえられていたが、まるで、孤高の剣豪のようなイメージを受けた・・・・・

パーソナルベストの能力から言うと、真央ちゃんが勝って当然のところ、ショートでミスして、きんさとはいえ金メダルを逃したのは、家族そしてファンの応援の力を内在化出来ていなかったのが敗因だと思っている・・・・・

しかし、銀メダルを取得できたのは、不断の練習の積み重ねによる、つまり、反復による技術の体への沁み込ませ方のすごさだと捉えている・・・・つまり、練習は裏切らないということでもある・・・・・

有言実効で自分が負けると嫌だとの恐怖感は、練習への忍耐力の維持いは貢献するが、重圧の恐怖感を打ち消すことはできなかった・・・・むしろ、ショートでは恐怖感を潜在意識の中で増幅させた・・・しかし、この反省は出来ていたからこそ、フリーでは最高得点を取れた・・・・

真央ちゃんの今後の課題は、自分だけが喜ぶポジティブな勝利へのイメージでは、プレッシャーに勝てなかったことを直視して、ファンと家族・友人にも喜んでもらうことで自分が更にどれだけ幸福感を感じるかを体得することが重要だと感じている・・・

しかし、真央ちゃんは若いが本当にすごい子である・・・・・もっと心理学的に言うと人間は依存関係の中で生きている。単純依存は甘えでしかないが、お互いに依存する健全なる依存関係は絶対に必要なのである・・・・本当に一人だけの戦いはないのである・・・・・ここをもう少し理解して欲しい・・・・・

参考まで、人間は悲しくても嬉しくても涙が出るが、悲しくて泣くのは涙を通じてストレス因子を放出しないと心が持たないからであるが、嬉しくて泣くのは恐怖を高揚感に転化させて努力の継続にしていたのが、高揚感が更に高まり、あふれ出てしまう・・・悲しみの涙は正にしょっぱいが、喜びの涙はしょっぱくないのです・・・・・

この様に考えると、克己とは自律と自立、そして、感謝の気持ちが構成概念になるのでは・・・・・・そして、未来へのポジティブなイメージを描く能力・・・・・・

尚、自分が信じれるということは、二つの側面がある・・・・一つは、やれるだけの事をやったという確信を持てること、もう一つは、未来をポジティブにイメージできること・・・・この二つがあって自分を本当に信じることが出来る・・・・・

この未来をポジティブに見るためには、自分を応援してくれる人および自分を支援してくれるが居るという確信、そして、その人たちからエネルギーを貰っているという確信が必要なのです・・・・これを、リソースの認知と心理学で呼んでいますが、多くの人はリソースが存在するのに見えない・・・・・・・リソースのない人はありえない・・・・

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Comments

昨年お話を聞かせていただいた者です。
覚えていらっしゃいますか?いつも興味深く拝見しております。私もプレッシャーについては興味をもっています。私の考える所では、kozyさんの言う負けた時の恐怖感がプレッシャーの根本原因だと思いますが、その原因は自分さえ良ければよい、自分が勝って人にちやほやされたいという「マイナスのプライド」と「傲慢さ」だと思います。そのプライドがあるからこそ、負けた時の惨めな自分に我慢できない、ということになり、負けることへの恐怖心につながり、プレッシャーとなる。自分の周りの人間に信頼が置けていないと、周囲は自分をちやほやするための道具に過ぎないという考え方になり、勝っても感謝できない。負ければ自分を攻撃するものへと変貌するという考えになってしまうのだと考えたのですが、いかがでしょうか?

Kozyです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

久しぶりですね、これだけの知的能力を研磨されてきたと嬉しくなりました。・・・・

今回のポストの更なる堀下げをすると、言われるとおりです。・・・喜んで同意します。

ミキティーは、惨めな負け方をしたトリノの後に、真に優しく応援してくれるファンの存在を知り、「マイナスのプライド」と「傲慢さ」から脱却できた・・・・そして、それらのファンの為にも頑張った・・・・

Posted by: MAZDA | March 29, 2007 at 11:04 AM

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