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April 08, 2007

「自己実現」の正しい規定・・・・その為の王道とは・・・・

日本の若者の間で、自己実現という言葉にとりつかれている人が多いとと感じている。しかし、この自己実現の規定をどれだけ正しく理解しているのであろう・・・・・・・この言葉から派生して自分らしく生きる及び自分探しとかいう言葉が出ている・・・・ついては、ここで、種々の規定があるので、明示したい・・・・

さて、自己実現とは、先ずは英語では二つの表現がある、一つは、self-actualization、もう一つは self-realization である、若干ニュアンスが異なるその背景には、以下の4人の規定が微妙に異なる為である・・・・

基本的規定としては;・・・個人のなかに存在するあらゆる可能性を自律的に実現し,本来の自分自身に向かうことをさす。・・・この言葉は最初にユングによって用いられたが,彼は自己実現よりもむしろこれと同義の個性化という用語を用いることが多い。・・・・・

ユングは個性化を,我々が自己自身になることであると定義し,生命はすべて個性化へ向かう本能をもつという。また自己実現の過程においては,無意識からのメッセージを受け取ることが重要であるとする。彼はこの過程の光に満ちた部分だけでなく,これまでの均衡を失うという危機的側面も指摘した・・・

・・・・・・つまり、無意識からのメッセージとは、自分が感じる恐怖感の対象のことであり、また、その恐怖感の強弱の序列の確認である。それが故に、自身の均衡を失う危険性がある・・・恐怖への対峙能力が無ければ出来ないのが自己実現なのです・・・・

ホーナイ(Horney, K.1950)は,各個人に独自な成長の源を「真の自己」(real self)とよび,真の自己の成長過程を自己実現とよんだ。そして自己実現を援助するものとして,他者との間に起こる健全な摩擦と,自分として生きることに安心感を与えてくれる他者の善意とを重視した。・・・・

・・・・・つまり、人間同士の軋轢への覚悟が必要であり、その軋轢を成長への糧にする事が出来るか否かの壁を乗り越えて、自分として生きる安心感を、他人から言動を善意として捉えれるようになることが、自己実現であるといっている・・・・・念の為だが、他律ではなく自律が基本である・・・

マズロー(Maslow, A. H.1971)の自己実現が、現在の若者の心を惹きつけていると捉えているが、彼は,自らの内にある可能性を実現して自分の使命を達成し,人格内の一致・統合をめざすことをさす。・・・と規定している・・・・

そして、健康な人間は,成長欲求により自己実現に向かうように動機づけられている。この成長欲求は欠乏欲求が満たされてはじめて現れる。欠乏欲求とは,生命維持のための生理的欲求や安全,所属,愛情などの社会的欲求で,一般に他者によって実現されるものである。すなわち自己実現過程は,生理的欲求や社会的欲求の満足なしには生起しないのである。・・・・・

・・・・正に、衣食住が充足されて礼節を知る・・・に通じるものでもある。しかし、今の日本には、全て整っているのである。この事は否定のしようのない事実である・・・・そう思えない人がいるとすれば、愛される価値があるから愛されることを理解していない子供の様に愛されることだけを求めている・・・・このような人は健康な人間ではなく、心の非健常者なのである・・・・・・・

彼は自己実現している人の特徴として,行動や思考に際して自己内の自律的論理基準に従う,自他に内在する特質をそのまま受け入れ他者に寛大である,などをあげている。・・・・この詳細の項目は何度もポスとしているので、ここでは省く・・・・また、他社に寛大であるとは、他社への尊敬が前提なのである・・・・

ロジャーズ(Rogers, C. R.1961)の自己実現は,自己を受容して防衛性から解放され,より大きな自律性や統合性に向けて心理的に成熟していくことを意味する。彼の理論は,自己実現を有機体の基本的な動因と考えている。その生起に生理的・社会的欲求の満足を介在させない点で,マズローのヒエラルヒー・モデルとは異なる。・・・・・・

・・・・・・自己防衛性とは、不必要なプライドであり、不適切な恐怖感である・・・・

これらが自己実現の歴史的な流れであり、自己実現を捉えるときには、避けて通れないのが、無意識に対する捉え方である、つまり、潜在意識とは何かということである・・・この解釈が、上記の四人の規定の違いを生んでいる・・・・

さて、無意識とは、英語では;the unconsciousである。無意識とは,一般に,個人の行動を左右し,思考や感情の方向づけに大きな影響を与えながらも,本人には自覚されていない心的過程をいう。・・・・・

本人の意識や意志のほかに心的決定要因が存在することは,古くプラトンの頃から哲学や心理学の分野で問題にされてきた。たとえば,ライプニッツの微小表象や,ショーペンハウアー(Schopenhauer, A.)の意識なき意志,ジャネの心的自動症といった概念などは、同じことを言っているのである・・・・・

しかし今日では,精神分析学が無意識の心理学ともよばれているように,無意識は精神分析学の鍵概念となっている。精神分析学では,無意識という用語は形容詞的に用いられるか(無意識的な),あるいは名詞として用いられるかによってその意味するところが異なる。・・・・・・・

形容詞的に用いられる場合は,現実的には認めがたい欲望や感情,思考の性質ゆえに強く抑圧されて,意識には上がってこないものをいう。すなわち,フロイト(Freud, S.1915,33a)の力動論的視点からの定義であって,防衛機制が働いた結果,意識の外へ押し出されたものであり,力学的心理学の概念である。・・・・・・・

他方,名詞的に用いられる場合は,局所論的視点からみたもので,意識,前意識とともに人間の精神構造(心的装置)を形成する一部であり,深層心理学の概念として捉えることができる。・・・・・

ユングも同様に,無意識の働きを重視したが,フロイトと違って無意識のもつ建設的な働きを強調するとともに,無意識の層を世代や時代を超えて人類に共通な普遍的な無意識としての集合的無意識(普遍的無意識)と,個人的無意識に分けている。・・・・

今回は、少し難しい表現が多いが、潜在意識は、未だに解明されていないということである・・・・・

しかし、本質は脳科学の知見、複雑性の科学の知見、経営学または産業組織心理学、グループ・ダイナミクス等の知見を総合すると、Kozyは次のように自説として捉えている・・・・

潜在意識には、生得的に人間が持っている成長への健全なエネルギーの部分・・・これをユングは、集合的無意識と読んでいると理解している・・・・これは、赤ん坊の様に何でもやってみて、経験から学ぶ姿勢である・・・・

そして、恐怖感をエネルギーとする部分・・・ユングはこれを個人的無意識と読んでいると理解している・・・・・

この二つのエネルギーの各文脈におけるダンスの結果が、潜在意識として表出してくる・・・・・

フロイトは、性的エネルギーという欲望を大きく捉えているが、Kozyは、人間の三大欲である睡眠欲、食欲、および、たとえ性欲であっても、すべて、成長への健全なエネルギーの維持の為に存在していると捉えている・・・つまり、この成長への健全なエネルギーとは、心的エネルギーおよび体的エネルギーと捉えている・・・・

性欲の発露は、体的エネルギーの消耗ではあるが、全く長い間ゼロであると体調を壊すものであり、また、他の動物は、発情期がメラトニンにより限定されているが、人間だけがいつでも発情できるのは、性交による心の交流による心的エネルギーの増幅に寄与する部分が大きいからだと捉えている・・・・・

また、人間の場合は、このメラトニンは睡眠を促すホルモンに転化しているのである・・・心と体のエネルギーの再生が睡眠でもある・・・・・・・

個人の特性、つまり、個人的無意識とは、個人の“限定された”恐怖体験から醸成されるものであり、これが、個人により出来ること出来ないことを醸成していると捉えている・・・・しかし、限定的な体験に起因しているのである・・・・

しかし、Kozyの様に、両親の離婚以前は対人赤面症で、且つ、毎年、ノイローゼで入院を繰り返してきた人間が、今では、女房・娘達ですら、嘘でしょうといわれ信じてもらえないところまで自己改革が可能であるとの確信と実例があるので、人間は、強い覚悟と習慣化という強い自律性を、誰でも持てることを意味しており、だれでも、覚悟と自律性を持っていれば、どんな人間になることも可能なのである・・・・・

個人的経験に基づく実学を加味して、最新の知見を総合すると、Kozyは自己実現への王道は、次のように捉えている・・・・

1.QA/QCと同じく、現実としての悪さ加減の認識が第一である・・・これは、自己の受容だけでなく、自己変革の阻害要因である自己に対する社会的認識は、自身の普段の言動に起因していることの理解である・・・・正しい認識が正しい方向へ進める唯一のスタートなのである・・・・・

2.自分の視点の第一の目と社会および周りの視点である第二の目の活性化、つまり、何を判断基準にしているかを常に真摯に掘り下げて考える習慣化・・・・

3.そして、本来はどうあるべきかの理解を高める陰陽の視点と中庸を求める思考力、それを可能にするシステマティックな思考力とそのプロセス間のメカニズムの理解力、そして、これらを掘り下げていく弁別思考・・・これらの人間としての知的活動の習慣化と知的能力の向上である・・・・・これが、第三の目なのである・・・

上記の実行には、途中で起動または創生される恐怖感に対して目を背けない胆力が必要であり、それに伴う苦悩のみが人を成長させる・・・この理解と取り組む覚悟必要なのである・・・・これが、自律性を高め、そして、希望の維持能力を醸成する・・・・

これらは、全て人との交流という経験の中で相互作用的にまた、力動的に醸成されるのであり、特に感性の高い若い人は、机上の理論を重視して、交流の機会を減らすことは、自殺行為でもあるのです・・・・

積極的に恋をして、積極的に仕事に没頭することにより、成長の飛躍が出来るのです・・・“書を棄て町に出よう”とは、このことを云っているのです・・・・・・

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Comments

Enjoyed reading the extensive explanation on 自己実現Self-realization. Appreciate your updating the link to 潜在意識の構成図 I'm having a challenge writing in Japanese right at the moment. Appreciate your warm understandings.
Nobue Kodama, Irvine, CA

Posted by: Nobue Kodama | October 29, 2008 at 09:03 AM

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