Kozyの研究の最新解釈
いよいよあと一週間ほどで6周年目に突入する・・・・今回は、Kozyが心理学の修士コースで手がけた修士論文の意義について、最新の理解を述べておきたい・・・・・実際は2005年に完成して、2006年に修士論文として認められたものであるが、その当時は、何とか、昔から言われている三、四、三の分類方法の確立とその三つのグループの認知構造、つまり、どのような価値観を持っているのか、何が、仕事および人生において大事にすべきことなのかを解明したかったのが動機である・・・・
久々にこの論文に触れるので、三、四、三とは、何のことであるかを再度最初に説明しておきたい・・・足すと十になる、つまり、サラリーマン社会において、新入社員のときは、多くの人が、自分の明るい未来を描いて、腐った目をしたどぶ鼠にはならないとの思いで入社し、自分らしい幸福を求めてサラリーマン生活を始める・・・
しかし、結果として三つの層に分かれていく、つまり、何も指示されなくても自主的に行動して会社に一番貢献する“上の三”、そして、云われたことしかしない“真ん中の四”そして、文句ばかり言って会社の貢献しない“下の三”に分化していく、そして、組織の中では、どうやっても“上の三”は三割を超えることはない、また、“下の三”はどうしても発生してしまう・・・これが組織の特性でもある・・・・
この三、四、三というのは、戦前のサラリーマン社会から言い続けられてきた、正に、“経験則”なのである・・・・そして、昔からこれに関して云われていることとしてもう一つあり、社内において、誰からもぼろくそに言われない人は、所詮は“真ん中の四”にしかなれない・・・・昔か云われる“八方美人”と同じこととも云いえる・・・・この人たちは、誰も悪く言わないが誰も褒める人もいないのである・・・・
また、仕事というものは、すべての人に同様に気を使っていては、何も生み出すことはできない・・・・・“下の三”にぼろくそに言われようと無視する勇気がないと、自分自身が壊れていくのである・・・そして、一番大事なのは“真ん中の四”にいくら時間をかけようとも、働きかけて賛同を得ることなのである・・・“上の三”には気を使う必要もない、何とならば、彼らは何も言わなくとも理解して支持してくれるのである・・・・・
この修士論文の結果だけを“研究結果の主要ポイント”として、今回、Blogの中の“講演資料・自書レポート等”にアップロードしたので、これをプリントアウトして、それを見ながら、本記事を読んでみてほしい・・・・久々のアップロードでやり方が解らなくなり、時間が空いてしまった・・・・ご容赦ください・・・・
見事に三層に分類ができて、各層の認知構造がどうなっているのかが導き出されている・・・・当初は因果構造まで導き出すことを意図していたが、強く明確な因果関係は導き出せなかった・・・しかし、よく考えてみると、以前も何度か、本Blogで述べたように人間は文脈の支配を受けるが、多次元で且つダイナミック世界で働く組織の中の社員に対しての質問項目は、生態学的心理学の常識から言っても、因果関係を求めること自体が、現実的には妄想でしかないと気づかされた・・・・
それ故に、組織の中の構成員であるサラリーマンの研究においては、いかなる相関関係にあるのかを調べることが、必要十分だと捉えるべきである・・・・そして、見事に、正の相関だけでなく負の相関関係まで描き出すことができたのである・・・この詳細結果はアップロードはしないが、今日分散構造分析の多母集団同時分析を行って、その関係で一番信頼の高いケースの結果を含めたものをアップロードしておいた・・・・
この修士論文が、巧く統計解析ができたのは某創業100年以上の老舗大企業のメタアナリシス(アンケートのデータの後分析)をさせて頂くことが出来たこと、そして、この質問内容はアメーバ経営で知られる京セラの優れた質問内容に負うところが大きい、再度ここで感謝をしたい・・・
尚、この対象母集団は、正ライン部長のみを対象としており、その数が250名であり、その同期の人間は約千名おり、四人に一人が部長になっていることになる。 また、H群が“上の三”、M群が“真ん中の四”、L群が“下の三”を意味している。
この論文を完成したときに、自分でも宝の山を掘り当てたと直感的に確信したが、その後何度も反芻していると、また、今回添付していない0.1%以下の有意な相関係数の関係を見ていると、確かに人は取り巻く文脈に縛られるのであるが、企業内での同じ文脈に対する認知構造、Mind Setが、大きく三つの群に分かれるのである・・・・
面白いのは、H群はすべての項目が必ず他の項目と有意な正の相関で結ばれているが、つまり、一つの項目が起動するとすべての項目が起動していくのである・・・仕事が楽しくてしょうがない、そして、非常にポジティブな感情と現実認識が結びついているのである・・・・
一方、M群とL群は意識項目が高い数値を出しても、いくつかの認識項目と負の相関を起こす、つまり、高い意識を持てば持つほど、現状へのポジティブな認識がもてなくなり、ネガティブな認識をしてしまう・・・・
このことは、意識改革や動機付けにいくら力を入れても組織内の圧倒的な多数派の人には、意味はないということなのである・・・コミュニティ心理学でいわれるように、個人支援だけでは効果が出ないのが組織開発の基本であり、同時に取り巻く文脈への介入が一番大事になるのである・・・・
M群の人たちは、1-3の質問である業績貢献のために創意工夫をする、そして、1-4の質問であるチャレンジ精神の意識を高く持てば持つほど8-2の質問である部下はミーティングの結果に関心をもてない、8-5の質問である部門間での意思の疎通が出来ていないという認識になっていってしまう・・・また、意識としては5-3の他部門との協力体制に努力しいているという項目と8-5の項目も負の相関関係なのである・・・・・つまり、会社の実態に厭世観を持ってしまう・・・
M群の人は、他の人、つまり、自部門の部下へは愛情はあるが、トップが馬鹿だと、また、組織がおかしいとの認識を持ってしまっている・・・・自己無力感に陥っているのである・・・・
L群の人は、負の相関関係がM群は六つしかないが、十一個もあり、業績への意識およびコミュニケーションへの意識と会議関係認識および情報の伝達・迅速性関係と負の相関関係を生み出している・・・自分の部下、関係部門、そして、トップを完全に馬鹿にしている・・・・これでは組織内で浮いてしまうが、本人は厳しい統制の認識は強い、つまり、文句だけはよく言うのである・・・・
多母集団同時分析のパス図は、その中で一番収まりのよいものを提示しているが、すべての有意な相関係数を見ていると、そのすべてを収まりのよいパス図には出来なかったが三つの群の違いが如実に記載できることが出来るのである・・・・
また、現実として選ばれた役員や社長などを見ていると、日本においては、出世だけで捉えるとH群の人が社長になる場合もあるが、B群やC群の人が社長になる場合もあり、サラリーマンの格言でもある“運、鈍、根”の中で確かに時代の流れとかライバルの消失等による“運”が一番大きなことだと知らしめている・・・・
しかし、多くの過去の社長を見ていると、H群でなかった人が社長になるのはその人にとって運がよいと思うかもしれないが、会社にとっては最悪であり、社の真の発展はないのも確かであり、社長ともなれば、誰のせいにも出来ないので、H群でなかった人たちは、馬鹿社長の烙印を押されてその後を生きていく・・・本当にこのような人は幸せなのだろうか???・・・
この研究に取り組んで既に6年が経つが、その間にポジティブ心理学や脳科学を平行して勉強してきたが、同じ会社で働いていてこれだけ認識が異なるということは、まさに、何がポジティブな認識に導くのか、その分水嶺は何であるのか示唆している、そして、グループ・ダイナミックスの知見が示すように、H群=ポジティブな認知ができ、有効機能する人たちとの違いは、事実を正しく認知して科学的思考する能力、それには時間を要するとの理解=希望の維持能力、そして、その日までがんばって行くという忍耐力、M群およびL群にはこれらが見事に欠如している・・・・・
自業自得および因果応報が、人間がコミュニティの中で生きるときの基本であることの認識が出来ていないは、社会のメカニズムと人間の持つ構造的な弱さが理解できていない・・・人間は画一的な理解をしたがるが、これは、脳の怠惰性がもたらすものであり、普遍なことはないのである・・・
今後も日本の産業界の経験則である三、四、三の視点を活かして、曖昧模糊としたデータしか集められない従来の調査方法に最新の統計解析を屈指して、ポジティブ・オーガニゼーションの構築に向けてライフ・ワークとして研究を続けていきたい・・・・


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